万年筆を買ったらすぐに書き味を試してみたくなる。たいていお店で買ったあと近くの喫茶店に入る。コーヒーを注文し席につくと、待ちきれなくなり買った万年筆を取り出してみるのだ。たいていの万年筆はカートリッジインクがおまけにに付いている。それを万年筆にセットして試し書きを行う。その時たいていある事態が起こる。万年筆からインクがなかなか出ないのだ。ペン先を強めに押して書いてもちっともインクが出ない。すぐに書けないことほどイラッとすることはないものだ。ついペンを振ってしまい、遠心力や加速を付け、ペン先からインクを出そうとがんばる。結果インクがボタっと垂れるという結末である。垂れるぐらいならいいが、それが飛んで服を汚したりすると、泣きたくなる。

 初めて万年筆を買った時には万年筆のインクがすぐに出ないことがよく理解できない。もしかして不良品なのではと思う人もいるはずである。説明書にもすぐにインクが出てくるように書いてあるが、実際はそんなことはない。そんな時に、自分がやっている方法を紹介してみようと思う。これが正解というわけではないのであしからず。


 【その1】振る
   何といっても王道は振ること。しかし先に書いたようにインクが飛び散ることもあるので、
   キャップをして振るか、布やタオルなどでペン先を押さえて振ること。


 【その2】屈伸
   ペン先を軽く押すようにして、ペン先を屈伸運動させると、インクがペン先に誘導されやすくなる。
   ペン先を強く押し付けすぎると変形する可能性があるので注意を。


 【その3】押す
   インクカートリッジ部分を直接指で押す。お弁当に付いてる醤油入れの要領で、
   少し押してやるとペン先にインクが流れます。
   強く押しすぎると、インクがペン先からボタボタ垂れるので注意。
   また、インクカートリッジによっては、押されると変形したり、ヒビが入るものがあるので、
   強い力では押さない。


 初めはインクの出が渋い万年筆でも、しばらく使っているとインクの出が良くなってきます。万年筆も機械と同じで最初の慣らしをおこなうことで、滑らかな動作をするように感じます。せっかく長く使う万年筆ですから、最初インクが出ないからって無理をするより、慣らしを愉しむ感覚も必要だと感じます。それでも急ぐときは、インクに直接付けペンとして使うのもいいかなとも思います。